タイトルでなんのことか分かりましたか?
これは、アメリカで活躍するバスプロである北大祐氏の【バス釣り超思考法】っていう本に書いてあることです。
本に書いてあることは、『水質理論』がメインになっていて、普段僕たちは釣りをするときに何を気にして釣りをしているのでしょうか?
それに対する答えがズバット記されています。
この本を読めば、今まで迷っていた自分の釣りに対する考えをまとめることができますよ。
目次
バスフィッシングの上達を妨げるもの
北さんの水質理論を学ぶ前に、バスフィッシングの上達を妨げるものを述べているんですよね。
それは、昨今の圧倒的な情報量によってバスアングラーが振り回されてしまうと言うことです。
パソコンやスマホなどで、湖上にいるときですらリアルタイムで他人の情報を見ることができる。
その状況がバスフィッシングの上達を妨げていると言っています。
- こんなルアーが流行ってる
- やっと買えたルアーなのでそれを投げて釣りたい
- 周りはこれで釣っていた
こんなことを聞いたり思ったりして、実行したことありませんか?
北さんは、ガイドをしている中でこういった人たちとよく出会うと言いますが、これを「妄想フィッシング」と一刀両断しています。
その情報は、あなたが釣り場に立った時点ですでに過去のものとなっているんです。
フィールドで役に立つのは、情報ではなく「現実と向き合う勇気と自信の経験」だと言っています。
これはあくまで、バス釣りが上達したいための人のもので、楽しむことを優先とするなら好きなものばかり投げててもいい気がしますが、釣れなければ楽しくないので難しいですね。
北大祐流・絶対水質理論
ここからは北さんが独自に編み出した理論を簡単にまとめてみたので見ていきましょう!
釣りでもっとも重要なファクターとは?
普段、バスフィッシングに限らず釣りをする際にもっとも気をつけているものは何でしょうか?
- 天候
- 時期
- 気温
- 水温
- 風
- 気圧
- 流れ
- 水の透明度
- スポットやストラクチャー
- ベイトフィッシュ
- タイミング
など、数えたらキリがないし、アングラーの数だけ考え方があると思います。
では、北さんにとっては何なのか?
それは「水」です。
ブラックバスを始めとする魚たちは水中で生活しているので、そこから出ることはできません。
僕たちで言うなら空気と同じような感覚です。
PM2.5のような汚染された空気、高原の澄み切った空気。
それぞれ同じ空気ですが、呼吸から感じる気持ちや感覚は大きく異なりますよね。
つまり、魚たちも「気分」や「何となく」で動くことはなく、そこには必ず理由があるんです。
北大祐流!絶対水質理論とは?
「絶対水質理論」と難しそうな名前ですが、内容は非常にシンプルです。
著者である北さんはこう言っています。
「水質でルアーを変えましょう」と。
今の時代、情報量が飛躍的に増え、アングラーのスキルが向上し、フィッシングプレッシャーが上がっているのに、バスたちは基本、産まれてから死ぬまで同じフィールドで生き続けていることになります。
これがどう言うことが分かりますか?
つまり、ルアーを見慣れてしまい、バスはルアーを選ぶようになっています。
そのバスにとって、本当にエサと見えるものか興味のあるものしか反応しないと言うことです。
著者の絶対的水質理論は、そんなバスたちに選ばれるルアーチョイス法なのです。
僕の経験では、数十年前。。。
50センチクラスのバスがを発見し、まだバス釣りを始めたばかりの僕はどうしても釣ってみたくて、ミミズを針に付けてバスの目の前に投げたんです。
しかし、無反応。
そのバスは全然逃げなかったので、頭の上までミミズを持って行って口をなぞるようにしたんですけど、それでも無反応でした。
こんな感じで生きエサですら選んでいるような現状が、今の日本のバスなんじゃないかなぁと思います。
野池と水の硬さ
フィールドが野池と仮定して、絶対水質理論を当てはめてみましょう。
例えば、皿池のタイプ。
平均水深は浅く、風の影響も受けやすいですよね。
環境の変化によって、池の状況変化が大きのが皿池タイプ。
北さんの理論でいうと、水が柔らかいことになります。
反対に山間部にある野池は急深であることが多いですよね。湖でいうとリザーバーのようなイメージです。
山に囲まれている上に、急深なので気象条件の変化に強くて影響されにくいですよね。
これは北さんの理論でいうと、水が硬いってことです。
ここで重要なポイントは、皿池タイプと山間タイプの野池は「水の硬さ」が異なるということなんです。
- 皿池タイプ=水が柔らかい
- 山間タイプ=水が硬い
水の硬さに応じてルアーを使い分ける!
ここまでの内容で、野池はもちろん様々なフィールドのタイプに応じて選択するルアーの基本を決めることができますよね。
野池に限らず水が動きやすいフィールドでは水が動いているためバスへのアピール優先のルアーを選び、水が止まっているフィールドではスローな展開、もしくは物陰に隠すようなアプローチがよくなります。
野池に限らず、水が動きやすいフィールドではバスへのアピールが高いルアーを優先的に選びます。
反対に、水が止まっているフィールドではスローな展開を得意としたワームなどの釣りが有効になってくると思います。
仮に琵琶湖で考えてみます。
琵琶湖は水深の深いところでは100m以上になるところもあるので、水が硬いと言えます。なのでスローな釣りが有効になってくるようですね。
でも、琵琶湖は山で風などの気象条件をガードする要素が弱いと思うのであくまで水深を考慮した時の理論ですね。
ちなみに水深のあるところではスイムジグやI字形ビッグベイトにような水押しの弱いルアーが有効になります。
逆に水深の浅い10mほどのエリアでは巻物タイプの、水押しの強いルアーである、クランクベイトやチャターベイトと行ったルアー選びが有効になってくるんです。
さらに、水深100mもあるよなエリアは水が硬いを超えて、超硬いと言えると北さんは言っています。
北大祐流!ハードルアーパワーランクシステム構築
パワーランクシステムとは
システムクランキングというと、レンジ別にクランクベイトを用意して、全てのレンジを隙間なく埋めていく方法ですよね。
北さんはさらに一歩上をいき、「同じレンジの中でもパワー別のシステム」を構築すべきと言っています。
お気に入りのルアーで釣れなかたっとき迷ったことはありませんか。
その時、次のルアー選びはどうしてますか。
釣れなかった時の判断を自分の好きなルアーばかりにしたり、誰かの情報に左右されて選択していと無限に選択肢の迷宮に迷い込んでしまうと北さんは言っています。
このルアーチェンジを際の迷いを、より明確な選択肢の手助けになるようなものがパワーランクシステムになります。
シャロークランクでパワランクシステムを考える
例えば、1mから1.5mレンジを攻略するためのシャロークランクで考えていきましょう。
北さんがパワーの小さい順に並べたのがこちら。
- ワイルドハンチSR
- ブリッツ
- RTO1.0
- マッシュボブSR
- マクベス50
これらの順番は、具体的な数値に基づいたランクづけではないので、あくまでもルアーチェンジの動機付けのためなので思い込みで大丈夫だと北さんは言っています。
つまり、人によっては全く反対になることもあるということです。
一番弱いのが、マクベスで、一番強いのがワイルドハンチになることもOKということです。
これらはほぼ同じサイズでありながら、水中を泳がせた時のパワーが異なり、バスへのアピール度合いも変わってきます。
そして、絶対水質理論で説明したように、風邪や流れが強く水に動きがあるのであればパワーの大きなルアーを選択します。
ここであげた例で言えば、マクベス50を選択するわけです。
逆に風がなく流れがなければパワーの小さなルアーをチョイスすればOKです。ここではワイルドハンチSRを選択するべきとなりますね。
ジャンル別でパワーランクシステムを構築する
最後にハードルアーのジャンルでもパワーランクシステムを構築することで、より隙のないタックルボックスが完成すると北さんは言っているんです。
さっきのクランクベイトのようのシステムをハードルアーに当てはめればいいんです。
北さんがハードルアーをジャンル別に分けるとパワーランクはこうなります。
- I字形
- シャッド
- ミノー
- スピナーベイト
- クランクベイト
- チャターベイト
これは北さんが独自に分けたパワーランクなので、自分が違うと思えば自分が思っているパワーランクを作ることが必要になります。
僕はクランクベイトが6番かな。
例えば、霞ヶ浦で考えると、霞ヶ浦は浅くてマディウォーターですよね。
そこに強めの風が吹いているとします。
そうなるとクランクベイトかチャターベイトから釣りを始めることが北さんの言う、水質理論に当てはまるわけです。
そして、そこから先ほどのクランクベイトで分けたパワーランクからマクベス50から始めることが理想です。
そこで反応がなければマッシュボブSRとなりますね。
このように、最初はパワーランクシステムを構築することは大変だと思います。
だけど、自分独自のパワーランクシステムが完成したらフィールドでのルアー選択が早くより正確に判断できるようになります。
そこに、その時々のひらめきや野生の勘みたいなものが加われば最強ですね。
はじめの一歩の鷹村みたいなイメージです、、、。
バス釣り超思考法まとめ
論理的な説明でありながら、最後は非常にシンプルな理論に落ち着きました。
今の釣り人は情報量が多すぎて、フィールドに行っても周りの意見や情報に振り回されて情報を収集すると言う状態。
しかし、その情報は過去のもの。
答えは、自分の中か自然の中にしかないものだと気づかされました。
北さんに限らず、バス釣りが上手い人って凡人には考えもつかないほど色々な考えで釣りをしています。
この本にはもっと細かく色々なことが書かれているので、興味を持ったかたはぜひ読んでみてください!
ではまた👋
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