パワーフィネス。
聞いたことない人がいないほど浸透している釣り方だとは思いますが、思っているよりもメインの釣り方としてやっているアングラーは少なく感じます。
その理由は、ロッドの扱いづらさだと考えています。
トッププロが使うパワーフィネスロッドや各メーカーが発売しているものは。「MH」や「H」のものが多く、パワーを重視しすぎていて、かなり使いづらいというのが僕の印象。
それだと釣りウマの人たちは問題ないかもしれませんが、これからパワーフィネスを始めようと思っている人は始めてみたものの途中で辞めてしまう人も多いのでないでしょうか。
僕も各メーカーのパワーフィネスロッドを買ったり使ったりしてみましたが、扱いづらいものがほとんどでした。
しかし、グラスルーツから発売されたエンゲージナイヴス「EKS70MH-F」がそれらの問題を解決してくれました。
ここでは、エンゲージナイヴスのパワーフィネスロッドである「EKS70MH-F」を紹介します。
購入しようか悩んでいるアングラーはぜひ見ていってください。
エンゲージナイヴス(EKS70MH-F)の個人的評価とインプレ
めちゃくちゃ生意気な感じになってしまいますが、分かりやすく星で表したいと思います。
今回は僕が愛用しているブルートレック66Mと比較します。
パワー | 操作感 | 軽さ | |
エンゲージナイヴス(EKS70MH-F) | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆(106g) |
ブルートレック(DBTS-66M) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆(91g) |
僕がパワーフィネスロッドの求める項目ではこんな感じとなります。
パワーフィネスをやるということはカバーが基本となってきますので、何をメインでやるのかということになってきますが、エンゲージナイヴスだとピッチングメインのカバーに対する釣りに向いているといった印象。
他のMH表記のロッドよりもかなり使いやすいとは言っても、MHなのでキャスト(特にスキッピング)などでオーバーハングの下に入れる釣りなどはやりにくくなってきます。
また、ロッドが7ftと長いのでオーバーハングの下などでは取り回しが悪くなります。
ロッドの長さを生かした、ピッチングやフリッピングでの使用がよさそう。
重さに関して、ブルートレックと比べてみると15gの差があるのになぜ評価が一緒なのか。
それはリールを装着した時のタックルバランスが良かったこと(リールによって異なる)、長さに対しての重さの評価となっています。ここら辺は実際の重さよりも自分が使った時の感覚を重要視しています。
あと、ビックリしたのがパワーフィネスロッドは基本的には硬いものなので向こう合わせ(バス頼り)ではなくフッキングありきの釣りですが、エンゲージナイヴスはMHにもかかわらずバスが食った時に勝手にフッキングしてくれる。
実際、この前の釣行時にカバーネコでセッティングしてあったワームが水中に垂れ下がった状態で持っていました。キャストも何もせず本当に持っていただけです。
そのときに、バスが食ってたんです。
急に引っ張られ、慌ててロッドが落ちないように握っただけなんですが、しっかりとフックが貫通してオートフッキングされていました。
上がってきたのは40UP(笑)
カバーネコ用の太めのフックが貫通するパワー。
突如のバイトにも弾かないブランクス。
これだけでもエンゲージナイヴスのポテンシャルが十分に分かった出来事でした!!
プロトの時にちょっとだけ使わせてもらったことがありましたが、今回購入して改めて良いロッドだと思いました。
グラスルーツとは
グラスルーツは2022年から始まっていますが、実際に製品が世の中に出てきたのは2023年。
衝撃のビッグベイト「グランドエッジ」からでした。
GRASSROOTSのロゴには「ARTS」の意味が込められていて、単なる道具としてではなく、作品という思いを込められて作られています。
そんな大切な作品だからこそ、所有欲を満たし愛着が湧いてくるんだと思います。
また、サブコンセプトとして「Tradition of Excellence」を掲げていて、先駆者の伝統や歴史をリスペクトしながらも自分たちで革新的な概念や独創的なモノづくりをしていくというコンセプトも込められています。
エンゲージナイヴス(EKS70MH-F)のスペック
正式名称 | EKS70MH-F “Power Finesse Custom” |
---|---|
長さ | 7ft(約2.1m) |
パワー | MH(ミディアムヘビー) |
テーパー | (MF)ミディアムファストテーパー |
ルアー適正 | 1/32-1/2oz. |
適正ライン | PE : #0.8-2.5 |
マテリアル | Premium Synthetic |
Blanks | チューブラー |
重さ | 108g |
価格 | ¥58,300(税込) |
スペックはHPから引っ張ってきました(笑)
このスペックから気になる部分は、まずルアー適正の部分。
MHのパワーを持ちながら1/32ozまで扱えるということ。
繊細なカバー攻略から、カバーを突き破る攻略まで幅広く使っていけそうです。
次に気になるのが、マテリアルの部分。
「EKS70MH-F」では、Premium Syntheticを採用しています。
だからなに???
ってことですよね。
マテリアルの説明を軽くさせてください。
グラスルーツのロッドでは、使用しているマテリアルが3つあります。
- Premium Synthetic
- Premium Polymer
- Multi Direction Layer
上記の三つが採用されているマテリアルで、簡単に言うと、
強さのPremium Synthetic
軽さのPremium Polymer
粘りのMulti Direction Layer
これは僕の見解なので、参考程度でお願いします。
強さのマテリアルPremium Syntheticが採用されているパワーフィネスロッドだからと言って重いわけではなく、軽い。
リールをセッティングして持ってみた感想は非常に軽くてバランスの良いロッドだと思いました!
パワーフィネスロッドに求め続けたもの
さて、僕はパワーフィネスを多用しますがこれまで購入したパワーフィネスロッドは10本以上。
僕がパワーフィネスロッドに求める要素は、
- パワー
- 操作性
- 軽さ
です。
その中でも良い良いと言い続けてきたロッドがブルートレックの66Mです。
それは今でも変わらない。
しかし、それ以上のパワーを持つロッドとして納得のいく一本はなかったんです。
パワーを上げると、棒のようなロッドが多く、カバーからバスを釣り上げるってことを考えるとコンセプトとして間違ってない。
ですが、ボートからだと操作感が分かることが非常に重要なポイントだと考えています。
極端な感じ、パワーはあるけど通常のネコリグを操作しているような感覚を求めていました。
「L」のような操作感と「MH」クラスのパワー感。
現状これに限りなく近いのが、エンゲージナイヴス(EKS70MH-F)です。
パワーを求めたら操作感が失われ、操作感を求めるとパワーが落ちるのは避けられないことだと思いますが、各メーカーさんが頑張ってくれているので、どんどん良いパワーフィネスロッドが増えているのも現状です。
まとめ
エンゲージナイヴス。
他メーカーのフラッグシップモデルと同等以上の価格になってしまいますが、それだけの価値はあるロッドです。
妥協して、ミスが増えるような自分に合わないものを使うぐらいなら使いやすいものを価格ではなく、性能で選ぶべき。
とはいいつつ僕も全てを購入できるほど資金が豊富ではないので、ここぞというものはって感じで購入を決意したわけです。
エンゲージナイヴスの他の番手は購入できていませんが、他も良いと聞きますので興味があればぜひ店頭で触ってみるといいですよー。
「EKS70MH-F」であれば、僕が相模湖や津久井湖に必ずといっていいほど持っていっているので触ってみてください!
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